看護師は優しいイメージが強く、白衣の天使とも呼ばれており、モテるといったイメージが強く持たれがちですが、実際には30代で未婚率50%を超えているというデータがあります。
看護師の独身率が高いのには、シフト制等で生活のリズムが不規則であったり、経済的に自立出来る収入を得やすいという面も背景にあるようです。
ただその一方で、結婚した看護師は仕事との両立が難しく退職するケースが多く、看護師不足が解消されない事態が懸念されています。そのため、これらの問題を解決すべく、既婚者でも勤務しやすい環境づくりに取り組んでいる医療機関も増えています。
しかし、結婚や妊娠出産で一旦退職してしまうと、時間的な余裕が増えるため家事や育児に専念出来るメリットがある反面、デメリットとして減収等で経済的な負担が増えるだけでなく、子育てが終わって仕事に復帰したいと思った時に、復職への不安が付きまとう事も現実です。
そのリスクを考えて、結婚する前から子育て中でも無理なく働ける女性にやさしい職場に転職する看護師もいます。
そうした実情を受け、既婚者に向けて、特に小さなお子さんがいる看護師に対して、産休・育休が取れるような職場は少なくありません。また、家族手当や住宅補助等の手当を付けたり、24時間対応可能な院内保育所の設置などを行っている施設も増えています。
今の時代、福利厚生を充実させた、女性にやさしい医療機関は珍しくありません。今後のことを考えるなら、結婚してもずっと働き続けられる場所を選ぶのがベストです。